「クラウドソーシングの提案文って何を書けばいいの?!いっそのこと丸ごと教えて欲しい!」
そんな人の心の叫びに応えるために、本記事ではクラウドソーシングサイトで提案する際の基本的な書き方を説明しています。
提案文はプロフィールと切り分けて、簡潔に書く必要があります。
簡潔にまとめなければクライアントによっては、内容を読んでくれません。
提案文を作成する前に抑えておきたいポイントと、詳しい例文を記載していますので、どうしたら良いかわからない人は、ぜひ記事内容を参考にしてみてください。
目次
確実に抑えておくべき提案文作成のポイント
提案文を作成する前に、作成にあたって確実に抑えておくべきポイントを4つ紹介します。
抑えておきたいポイント
- 作成の前に案件内容を十分に理解する
- 案件に対して自分は何をできるのか伝える
- 一目でわかるほどのシンプルな構成にする
- 過去の経歴を効果的に使う
作成の前に案件内容を十分に理解する
案件の内容をしっかり理解できていれば、それだけで他の応募者との差別化ができます。
依頼する側になるとよくわかりますが、案件の内容を十分に理解して応募する人はおおよそ半分程度です。
案件を理解していない半分程度の人は、汎用的なテンプレートの使い回しが多いですね。
特に次のポイントはしっかり抑えておきましょう。
案件の内容が固まっている案件は、その他に細かい希望が書き連ねてあるケースが多いです。
まずは読み込んで、わからないところは質問しましょう。
案件に対して自分は何をできるのか伝える
案件内容を十分に読み込んだ後は、自分がどのように貢献できるのか、明確に伝えます。
過去の実績とリンクするポイントがあれば積極的に伝えましょう。
具体例があればクライアントもイメージしやすくなります。
よく考えてみたところ、自分が貢献できるポイントが見当たらない場合、求められているものに対してスキルが足りていません。
無理して請け負うと後々追い込まれて大変なことになるので、難しいと感じる場合は応募しない選択も必要です。
一目でわかるほどのシンプルな構成にする
クライアント側は、数ある提案の中から数件を選出するために何度も提案文に目を通します。
文章が長すぎる、または読みにくい内容であれば、後回しにされてしまう可能性が高いので、できるだけ簡潔を心がけましょう。
クライアントの要望に対して、一目見てわかる構成で答えを返すことが大切です。
文字の羅列にならないよう、適宜箇条書きや数字を入れるのも忘れないようにしましょう。
文字が多くなりがちなプロフィール欄は、スクロールした先に見つかる程度で十分です。
過去の経歴を効果的に使う
応募する案件が過去の実績と同系統のものであれば、積極的に実績をアピールしましょう。
記事は後で実績として公開できるように、Googleドキュメントで作成しておくと便利です。
SEOの知見を求められている場合、自分のメディアの運営にてSEOの成果をアピールできると、より説得力は増します。
また、過去の経歴と案件内容がリンクする場合も絶好のアピールポイントです。例えば、金融機関への勤務経験や保険の販売経験、薬剤師の資格を持っているなどは、WEBライターとしても十分に効果的です。
特化ライターになるのはお勧めできませんが、アピールポイントは数多い方が有利なのは間違いありません。
経歴をアピールする時は、年数や具体的な成果をくどくならない程度にとどめておきましょう。
WEBライターの提案文書き方実例
実際のWEBライターの提案文の書き方を実例を交えて紹介します。
クラウドソーシングサイト版と直接営業版の2つに分けて説明していますので、ぜひ内容をご確認ください。
クラウドソーシングサイト版
基本構成は次のとおりです。
実績はある場合に添える程度で良いです。
できますだけでは説得力に欠けるため、なぜ自分ならできるのか、という点も忘れずにアピールしましょう。
構成はシンプルで見やすい内容を心がけます。
実績なし未経験版
以下の案件の例を元に提案文を作成してみましょう。
内容は「害獣駆除業者の口コミ記事」や「害獣に関する記事」「害獣駆除のお悩み記事」などです。
見出しやKWなどはこちらがお伝えします。”他記事のコピペやAIでの生成を行わず”ご自分の正しい知識、もしくはインターネット調査で信頼できる情報源からの情報を参考にして記事作成をお願いします
※コピペチェックツールを使用しております。コピペが判明した場合やAIの利用が分かる場合は、相応の対応をとらせていただきます。
※記事の使い回しなどの行為は一切禁止です。ご自身で書いた記事でも既に発表済み、またはこれから発表するものについては納品しないでください。
※2時間程度で終わることを想定しています。インターネット調査がしっかりとできれば、特別な知識はなくても執筆可能な内容です。
募集要項の中にはSEOや害獣駆除の専門知識が必要という文言もありません。
つまり「信頼性の高い情報をリサーチして記事にできること」が一番の条件ということになります。
コピペ記事への言及がかなり厳しくなされている点も見逃せないポイントです。
この場合、中途半端に実績があるよりも、ズルさを知らない未経験で真面目な人の方がクライアントは安心する可能性が高いです。
したがって、以下のポイントに重点を置きつつ依頼文を作成します。
真剣に案件に向き合ってくれる人を探していると見られるため、誠実さにフォーカスした提案文を作成します。
「初めまして、〇〇と申します。
今後WEBライターとして活躍したいと考えていますが、実績はまだありません。
御社の案件を私のファーストステップとさせていただければ幸いです。
WEBライター初心者の私がお約束できる点は次の通りです。
・遅くとも1週間以内の記事の完成と納品
・精一杯の記事作成
実績はまだありませんが、テキスト作成の経験はあります。
(noteなど、自メディア)で記事を作成していますので、参考程度にご確認ください。
URLリンク
WEB上でのリサーチやWEBライティングについては、心得ているつもりです。
WEBライターとして最初の実績は、今の自分にできる最高の内容にしたいと考えています。ぜひともお声がけのほど、よろしくお願いします。」
〜以下プロフィール〜
クライアントの心配を解消するために納期は添えておきましょう。本来やる気など抽象的な内容を全面に出すのはよくありません。
とはいえ、実績のない間はやる気アピールをするより他に方法がないのも事実です。
抽象的なやる気を具体化するために、自分で作成したブログやテキストを参考資料として添付しておくと良いでしょう。ライティングスキルの確認としても有効に働きます。
提案文用に用意された資料は、WEBライターになりたい本気度が伝わりやすいです。
また、案件に関する質問があれば添えておきましょう。真剣度が伝わりやすいです。
実績あり版
以下の案件の例を元に提案文を作成してみましょう。
弊社が運営するサロン、スタジオに合わせた店舗運営のノウハウを発信するWEBメディアへ掲載する記事作成に対応できるライターさまを募集します。
今回はSEOを元にした記事執筆のご経験がある方からのご応募をお待ちしております。
- 1記事あたりの文字数の目安:5,000~6,000文字
- 文字単価:1.0円
※クオリティおよび納品可能本数によっては、今後文字単価をアップさせていただきます。
- 記事内容:スモールビジネス向けのお役立ち情報
- 記事納品ペース:週2本、できれば週に3〜5本納品いただける方。
【応募条件】
- SEOを意識した記事執筆の経験がある方
- Slackでご連絡のやり取りができる方
【応募時のお願い】
応募時、以下の項目をご記載いただきご応募ください。
- 軽い自己紹介
- ポートフォリオ(過去の記事執筆メディアや記事の例)
- 週の納品可能本数
この案件でクライアントは、SEO経験がある、納品のペースをクリアしてくれる人を探していることが読み取れます。
Slackでのやり取りについても言及があることから、ある程度密な連絡を希望しているとも想定できそうです。
したがって提案文にはクライアントを安心させるために、以下の3つの要素をファーストビューにわかりやすく記載しましょう。
以上の要素を入れつつ実際に提案文を作成してみました。
「初めまして、〇〇と申します。
SEOの経験と知見を元にした記事作成とのことで、今回提案させていただきました。
私はWEBライター歴4年の中で、数々のSEO記事の作成に携わってまいりました。
まずは実績をご確認ください。
KW〇〇 タイトル
記事リンク
KW〇〇 タイトル
記事リンク
KW〇〇 タイトル
記事リンク
検索順位を意識した記事作成はもとより、それぞれの読者に最適化された記事作成ができる点も私の強みと自認しています。
パーソナライズされた記事のポイントは、リード文の自分ごと化にあります。
実績をご確認の際は、冒頭のリード文にもご注目ください。
現在フリーランスの立場であり、十分にリソースを確保できるため、週3〜5記事の納品は可能です。
Slackでの対応も可能です。朝8時〜夜の20時くらいまでは基本的にいつでも対応しています。
〜以下プロフィール〜
経験がある場合、基本的に論より証拠です。関連性が高い実績を持っている場合、ファーストビューですぐに確認できるエリアに表示しましょう。
SEOの知見を求められている場合、踏み込んだ言及が効果的です。
例えば、検索意図と背景を重視して個別の記事設計から作成しているなど、SEOの知見がある人にしかわからないワードなどを適宜伝えましょう。
クライアントが案件を出している背景まで察知できると、より刺さる提案文が仕上がります。
直接営業版
基本構成は次のとおりです。
提案文の構成
- 自己紹介
- こんなことで困っていませんか?という自分ごと化
- 請け負うサービス内容
- 文字単価や記事単価の明示
- 実績公開
基本的にDMは中身を見られずに削除されるものだと考えておきましょう。
仮に開封されたとしても、内容がよくわからないと最後まで読んでもらえません。
クラウドソーシングサイトの提案文よりもファーストビューが命です。
クライアントの困りごとに対して、ピンポイントに刺さる提案文であれば目を通してもらえる可能性は高まります。
想定されるクライアントの困りごとはよく考えておきましょう。
例文を作成してみましたので、参考にどうぞ。
はじめまして。⚪︎⚪︎と申します。
現在WEBライターのフリーランスとして活動しています。本日は、僭越ながら営業メールを送信させていただきました。
記事作成について以下のようなお悩みはございませんか?
(クライアントが潜在的に持つ課題を提起)
もしくはテキスト運用に関して
(メディア運営やコンテンツマーケティングの課題を提起)
以上の課題や要望があれば、解決に向けて案件を承ります。
テキスト運用のカギは、具体的なイメージと目標に向けた施策の提案です。
記事作成やWEBサイトの編集や入稿、広報としての発信などのご用命があればぜひともお任せください。
ベーシックなコンテンツ作成をはじめとして、最終的に目的とする行動を取ってもらうための、構成作りやコピーライティングには特に強みがあります。
基本的なSEO対策も行っており、以下の要件も承ります。
- キーワード選定
- CMS入稿
- 記事のアウトライン作成
- 数回にわたる記事の手直し
文字単価2円で記事作成を承っております。作成費用の一例は以下のとおりです。
- 構成込み、文字単価2円〜
- CMS入稿はプラス1円から要相談
〜以下、実績とプロフィール〜
WEB製作会社などは、安定して良い文章を書いてくれるライターを探しているケースが多いです。
なぜ、慢性的にライターを探しているのか?そこにクライアントの課題があります。
よく考えて、しっかりと届く提案文を完成させましょう。
まとめ クライアントへ刺さる提案文を作りましょう
クライアントが案件募集をしている背景を察知すると、刺さりやすい提案文を作成できます。
クライアントが案件を出す背景には、大きく分けて次のような理由があります。
何を目的としているのか、目的に対して自分ならこのように貢献できます、という内容をピンポイントに届けられたらかなりの確率で採用されるでしょう。
テンプレートで数多く提案するのは効率が悪いです。しっかり提案して、採用率を高めましょう。