「Webライターだけで生きていける?」
「独立して後悔しない?」
など、Webライターとして自立したいものの、最後の勇気がでない!という人も多いのではないでしょうか。
会社勤めから独立を考えている人は、後ろ盾のない世界でやっていけるのか、不安でしょう。
先に結論からお伝えすると、独立してフリーランスとして生活していくことは可能です。
しかし、生活背景によってはやめておいたほうがいいケースもあります。
本記事では、独立に必要なスキルや年収例、独立後の成功パターンを交えつつ、独立への道をイメージしやすいように説明しています。
Webライターとして独立したいと考えている人は、ぜひ記事内容をご確認の上、判断してみてください。
この記事でわかること
- WEBライターとして独立できるのか
- WEBライターとして独立するまでの道のり
- フリーランスWEBライターの月収や年収
- 独立に向いている人と向いていない人
目次
Webライターだけで生きていけるのか?
Webライターだけで生きていくことはできます。
高みを目指すか、現状維持、どちらを目指すかは本人の価値観次第です。
とはいえ、Webライターのみで生きていくのは、そう簡単でもありません。
Webライターの独立について、3つのポイントにて説明します。
WEBライターの独立について
- 独立に必要な望ましいスキル
- ライフスタイル次第では厳しい
- 独立の判断基準
独立に必要な望ましいスキル
Webライターとして独立するために最低限欲しいスキルは3つです。
ライティングスキルは当たり前の前提条件として考えます。
ライティングスキルと同等かそれ以上に大事なスキルは、人間力と根気強さ、努力と勇気です。
人間性ありきのフリーランス
成果物ありきのフリーランスですが、実はクライアントは人間性も重視しています。
人間力は、メールやチャットの返信の速さとその内容、フィードバックの素直な受け入れにも関わってくる大事な項目です。
クライアントの言うところの「いい人がほしい」とは、ライティングスキルと人間性を合わせもった人材ということです。
勇気と根気・努力も必要
精神論になりますが、フリーランスには普通の人以上の勇気と根気・努力が必要です。
勇気はフリーランスになる時の勇気、新しい仕事を受けるときなど、自分だけで判断するときの勇気などあらゆる局面で求められるスキルです。
勇気がなければ、そもそも独立できません。
また、根気強さも必須のスキルです。
フリーランスは一人で仕事をします。
誰にも見られないため、めったに褒められることもありません。
そんな中で継続して仕事を請け負い、一定のクオリティを保った成果物を納品し続ける根気強さが求められます。
実るか分からない努力を惜しまない心構えもスキルの一つといっても良いでしょう。
ライフスタイル次第では厳しい
フリーランスは軌道に乗るまでの間、不安定の極みです。
Webライターの場合、クラウドソーシングサイトで仕事が取りやすいとはいえ、個人的にはフリーランスのWebライターを誰にでもおすすめしたくないです。
独身一人世帯で自分ひとりだけ食べていければいい、という状況なら独立を決断しやすいですが、養うべき家族を持っている人は、プラスとマイナスをよく考えた上で決めたほうが良いでしょう。
独立の判断基準
個人的な見解ですが「月収30万円を確保できる準備が整っている」状態を独立の基準として考えています。
必ずしも30万円稼げないと独立できない、というわけではありません。
下準備は整えておきたい、というわけです。
30万円稼ぎ続けるための理想形は次のとおりです。
コラムニストでもない限り、Webライターは同じクライアントから数年間もの間、継続して仕事をもらえることはありません。
スポット的に依頼をもらうことが多いです。
サイトの立ち上げ、記事拡充のときのライティング要員として、制作会社や企業の担当者から依頼をもらいます。
なじみのクライアントから依頼を貰う場合、一記事だけという依頼は少なく、1回の依頼のボリューム感はおおよそ5記事〜10記事程度です。
常に仕事がある状態を作るには、継続して付き合いのあるクライアントを15社〜20社は確保したいところです。
付き合いのあるクライアントのうち6社〜10社を常に稼働させます。
一つのクライアントからもらう報酬は3万円〜5万円に設定するのがベストではないかと考えています。
報酬をできるだけ分散させるのはリスク管理のためです。
報酬の殆どを一つのクライアントに依存していると、万が一仕事が途絶えたときのダメージは計り知れません。
将来安定した報酬を得るために、まずは良い付き合いができるクライアントの数を増やしましょう。クライアントの数が多ければ多いほど、自然と稼ぎ額もベースアップしていきます。
報酬アップのチャンスもさることながら、思わぬ横展開もクライアントとの付き合いあってのものです。
【実録】Webライターの月収・年収
月収 | 年収 | |
初年度 | 22万円〜23万円 | 264万円〜 |
2年目 | 23万円〜25万円 | 276万円〜 |
Googleスプレッドシートに記載している私の報酬管理によると、初年度の平均報酬は23万円程度でした。
2年目もそれほど変わりはありませんが、たまに30万円を超える月が出始めました。
仕事を重ねるうちに、クライアントが少しづつ増えたのが年収アップのポイントです。
正直なところ私は、そんなに頭が良いわけでもなく、要領が良いほうではありません。
長い時間、頭を働かせて手を動かせる人はもっと稼げます。
私の場合は20万円を達成したあたりで、自然と独立しました。(経緯はプロフィール参照)
20万円でも独立できますが、稼ぎが上下することを考えると30万円確保できそうな見込みの段階で独立したほうが安心です。
独立後の成功パターン
経験則を元にWebライターとして軌道に乗る成功パターンを3つ考えました。
独立後にうまくいく人
- 地道に継続し続けている
- クライアントとの付き合いが上手い
- 新しいものを躊躇なく受け入れている
地道に継続し続けている
当たり前のようですが、地道に継続して頭を働かせて手を動かすことができる人は、うまく起動にのせられる可能性が高いです。
地道な継続は、フリーランスWebライターとしての道を切り開く鉄板パターンと言っても良いでしょう。
思考停止でも手を動かさないといけない時期はあります。
クライアントとの付き合いが上手い
クライアントワークはフリーランスとして生きていく上でとても大切です。
成果物さえ優れていれば良いというわけではありません。
気遣いができないフリーランスは延々と新規案件を探し続けることになるでしょう。
時給や月給で長らく働いてきた人は、クライアントワークの本質を誤解しがちです。
成功パターンに乗るために早くクライアントワークの本質を掴みましょう。
新しいものを躊躇なく受け入れている
手間がかかりそうな未知数の案件でも躊躇なく受け入れる人は成功しやすいです。
手間と報酬を考えて躊躇してしまう人は、案件が先細りしてジリ貧に追い込まれるかもしれません。
独立後に駄目になるパターン
一方、フリーランスとして独立してみたものの、会社勤めへ帰っていく人もいます。
駄目になるパターンを3つ、ピックアップしてみました。
独立が失敗に終わる人
- 自己管理ができていない
- クライアントの指摘にたいして怒ってしまう
- 見えない不安や孤独にさいなまれて心が折れる
自己管理ができていない
自由を謳歌しすぎて、自堕落になっていくパターンです。
管理してくれる人がいないため、一旦怠けてしまうと歯止めが効かなくなってしまう人がいます。
自己管理ができないタイプの人は、早い段階で独立失敗となるでしょう。
組織のありがたみを感じて、会社勤めに戻ることが予想されます。
クライアントの指摘にたいして怒ってしまう
クライアントはお客さまなので、そう簡単に怒っていては仕事の継続ができません。
接客業でお客さまに指摘されて、その都度不貞腐れたり怒ったりすると仕事にならないのと同じです。
クライアントに対する態度は、フリーランスとして成功するか否かの分岐点となります。
指摘にたいして不貞腐れた態度を見せてしまうのは、雇われて働く意識が抜けきれない人にありがちです。
以前、ワークスペースを共有して一つのコンテンツを作成する案件に参加したことがありますが、その中の数名がクライアントに対してよくない態度をとっていました。
SNSを見ても、クライアントに対して怒っている人は多いです。
反面、仕事として徹しきれる人にはクライアント獲得のチャンスがあるということもできます。
見えない不安や孤独にさいなまれて心が折れる
独立直後の明日をも見えない状況を一人で耐え続ける心の強さ、もしくは鈍感さが必要です。
今までの努力と実績が不安な気持ちを支えてくれます。
不安に対抗するにはとりあえず行動するしかありません。
行動よりも先に頭で考えてしまう人は、不安な気持ちと孤独にさいなまれて心が折れてしまうでしょう。
Webライターの仕事の獲得方法は?
代表的なWebライターの仕事獲得方法を5つ紹介します。
WEBライターの仕事獲得方法
- クラウドソーシングを使う
- 直接営業
- 求人募集に応募する
- フリーランスエージェントを使う
- 紹介・オンライサロンなど
クラウドソーシングを使う
Webライターのキャリアをスタートさせる段階では、例外を除いてクラウドソーシングからの案件獲得が中心です。
ランサーズやクラウドソーシングサイト上で、仕事をお願いしたい人が案件を公開しているので、それぞれの案件に対して応募・提案する形式で仕事を獲得します。
それぞれの案件に文字単価が設定されており、専門性が高い、またはやや難易度が高い案件ほど文字単価は高く設定されます。
文字単価は0.1円程度の超低単価案件から、文字単価5円程度の高単価案件まで幅広いです。
おすすめのクラウドソーシングサイトをまとめた記事がありますので、ぜひご確認ください。
【未経験でも可】 WEBライターにぴったりのクラウドソーシングサイト7選
直接営業
クラウドソーシングで積み上げた実績を元にポートフォリオを作成して、直接仕事を獲得する方法もあります。
直接営業で獲得する案件は、ほとんどのケースでクラウドソーシングよりも高単価で受注できます。
おおよそ文字単価2円〜5円程度です。
応募方法は企業のコーポレートサイトやWebサイト経由です。
クラウドソーシングで積み上げた実績を、しっかりアピールできれば案外反響は得られます。
とはいえ、最低限しっかりした文章が作成できないと厳しいです。
クラウドソーシングサイトや直接営業に有効な提案文の作成方法や直接営業の方法を紹介している記事がありますので、合わせてご確認ください。
【例文あり】WEBライターの提案文には何を書けばいい?クライアントに刺さる提案文作成のポイント
リンクWEBライターの基本的な営業方法とは?直接営業や指名が入るWEBライターについても紹介
求人募集に応募する
ライター募集の求人に応募します。雇用形態は専属ライターとして時給で働くスタイルと業務委託として仕事を請け負う2つです。
インディードを使うといくつかの求人サイトを横断的に応募できるので便利です。
インディードで探した場合、文字単価はクラウドソーシングとそれほど変わりません。
個人的な経験から、Webライターの時給労働は割に合わないのでおすすめできません。文字単価で働いたほうが儲けが大きいです。
Dodaや@typeのような正社員系求人媒体から探す方法もあります。
求人件数は少ないものの求人内容が固まっているケースが多く、働く姿をイメージしやすいです。
仮に応募期間を過ぎていた場合でも、コーポレートサイトを探し当てて直接応募することもできます。
フリーランスエージェントを使う
フリーランスエージェントの多くはプログラミング関連の案件なので、Webライターとして案件を探すのはのぞみ薄ですが、まれにWebライターの案件もあります。
可能性にかけて利用してみるのもありです。
紹介・オンライサロンなど
SNSやオンラインサロン・ライタースクール経由の紹介です。
クローズド環境なので詳細は不明ですが、オンラインサロンでうける紹介の場合、単価は高いようです。
過去にちょっとしたライターサロンに所属していたことがありますが、そのときに受けた案件はクラウドソーシングよりもやや高い程度でした。
ライタースクールでも案件紹介が受けられるようですが、こちらも詳細は不明です。
関係性が薄いままにXなどSNSで案件を受けるのはおすすめできません。
報酬をもらえないリスクを考慮すると最初からやめておいたほうがいいです。
独立後に変わったこと
フリーランスになるまえとなった後で変わったこととして、印象的な4つの事象を紹介します。
独立後に変わったこと
- 厚生年金・失業保険など社会保障が手薄くなる
- 通勤時間・無駄な拘束時間がなくなる
- 人とのふれあいが減る
- 仕事管理の自由さと難しさを実感する
厚生年金・失業保険など社会保障が手薄になる
Webライターとして独立すると会社員時代に加入していた厚生年金からは脱退します。
その他、まさかの時に心強い失業保険も無くなります。
社会保障がなくなるのは大きなポイントです。独立を検討する時は、厚生年金と国民年金の差をシミュレーションしてからでも遅くはありません。
通勤時間・無駄な拘束時間がなくなる
自宅で仕事をする場合、通勤時間がゼロになります。お金のために無駄な拘束時間に耐える、という不毛な行為もなくなります。
実際、フリーランスとして仕事をしてみると、勤めている時に8時間拘束で片付けていた仕事は、4時間もあれば十分にこなせることを実感しました。
仕事の密度はフリーランスの方が高いです。
人とのふれあいが減る
基本的に一人で仕事を進めるため、人とのふれあいは激減します。
業務上の触れ合いでも無くなれば孤独感を感じてしまうかもしれません。
仲間と仕事をすすめて、苦楽を分かち合う楽しさを知っている人にとって、フリーランスの働き方は苦痛に感じるでしょう。
仕事管理の自由さと難しさを実感する
仕事のスタートと終わり、仕事量、休日はすべて自分で決めます。
完全自由ですが、自由には重い責任も伴います。
会社などの組織で働いている間は、上司など誰かが管理してくれますが、一人の場合、管理するのは自分です。
管理されないことはメリットのように言われることが多いですが、フリーランスとして仕事を続けていくうちに、やがては管理されるありがたみを実感することになるでしょう。
個人的には、お金に余裕があればマネージメントやモチベーターをお願いしたいくらいです。
結局Webライターで独立してどう?
独立してフリーランスになるには、会社員時代の恩恵を一旦すべて捨てなければいけません。
手に入れた自由は果たして自分が望むものだったのか、と考えることはありますが、私の場合は独立してフリーランスになってよかったと思っています。
自分の好きな時間に仕事ができる
今は朝6時に作業をスタートしています。
接客業などお客さまありきの仕事でなければ、仕事の時間は自由選択制にすべきと以前から考えていたので、フリーランスの働き方は私にマッチしていました。
意味のない拘束時間がないので、仕事の時間を圧縮できるのも良い点です。
収入を自分で決められる
営業マンでもなければ、会社勤めでもらえる給料ははっきり天井が見えています。
私の場合、どこかに勤めてもらえる月収はたかが知れていましたので、まだフリーランスとして上を見たほうが精神衛生上健全だと感じました。
ある程度大きな会社に勤めていて安定的に働いている人にとって、よほど優秀な人材でもなければフリーランスの道はありえないでしょう。
まとめ
WEBライターとして独立すること自体は難しくありませんが、ある程度の報酬を確保しながら継続するのは難しいです。
昨今ではクラウドソーシングの登場によってフリーランスの敷居は低くなりました。
とはいえ、やはり行動力は必要です。
なんとなく自由を求めてフリーランスを選択すると、失敗する可能性は高です。
なぜ、自分が独立しなければいけないのか、自問自答の上で結論を出しましょう。