「WEBライターに挑戦してみたい!でも、記事はどうやって作成したらいい?完全な素人でもできる?」
このように考えている人も多いのではないでしょうか?
WEBライティングの場合、基本的にインターネット検索スキルがあれば記事作成は可能です。構成作成の方法は体系化されているので習得はそれほど難しくありません。
記事作成の大半はリサーチ力にかかっており、リサーチスキルがないとWEBライターの仕事は難しいとも言えます。
本記事ではWEBライターに依頼される記事のタイプと、構成から記事作成に至るまで、網羅的に説明しています。大枠の流れを知りたい人は、ぜひ記事内容をご確認ください。
この記事でわかること
- WEBライターに依頼される記事の種類
- 構成作成の基本的な手順
- 記事作成の方法
- 記事作成がうまくいかない原因
目次
WEBライターに依頼される記事の種類
WEBライターに依頼される記事の内容は大きく分けて次の2通りです。
- 検索流入を狙う記事
- Webサイトのコンテンツ拡充を狙う記事
検索流入を狙う記事はいわゆるSEOライティングが求められます。Webサイトのコンテンツ拡充のための記事は、WEBサイトへ訪問してくれた人へ、さらに知識の共有を行うための記事です。
2種類の記事には構成あり案件となし案件があります。
それぞれの依頼記事の詳細を説明します。
検索流入を狙う記事
クラウドソーシングサイトなどでWEBライターに依頼される記事の多くは、検索順位をあげて流入を狙うSEO記事です。
SEOライティングの基本的な考え方は、現時点で検索1位の記事をベンチマークとして、より良いコンテンツの充実を図る方法です。
SEOを目的としないと明言している案件は少数派で、ほとんどの案件では検索流入を目的としています。
WEBライティングの案件を獲得する場合、SEOライティングの知識は必須と言っても良いでしょう。
Webサイトのコンテンツ拡充を狙う記事
企業のWebサイトのコラムや商材に関するインタビュー記事などが該当します。
サイト訪問してくれた人に対して、より企業や商品のことを知ってもらうための記事です。
クライアントより提供された資料を元に記事を作成するパターンが多く、WEB上で調べて記事作成することは多くありません。
資料の情報を要約して記事化するスキルが必要です。
内容によっては専門性が高く、記事にしにくい案件もあります。ある程度得意分野でなければ対応できないケースもあるため、基本的な報酬は高い傾向にあります。
構成あり案件と構成なし案件
依頼される記事は、すでに構成と細かい指示内容が完成しているパターンと、キーワードだけ共有されるパターンがあります。
構成と細かい指示が完成している案件は全体の1割〜2割程度です。
文字単価が高くなればなるほど、キーワードのみの案件が増える印象です。
構成ありで出される場合でも、半分以上未完成なケースも多いため、WEBライティングの案件を受ける時は、構成作成ありきで考えておいた方が良いでしょう。
記事作成の基本は想定読者の設定から
どんな記事でも誰に向けて記事を書いているのか?という視点は必要です。
記事を作成する前に、誰に向けた記事なのか、方向性を定めましょう。
想定読者を深掘りして記事の軸を決める
記事の軸を決めるには、想定読者の検索背景をある程度考えたいところです。
検索キーワードを元に、なぜ検索したのか、想定される課題や知的好奇心などから、検索の緊急性などを考えます。
関連キーワードや関連する質問を見ると、より具体的に検索背景が想定できます。
検索背景が具体的になれば、よりピンポイントにニーズに応える記事となるでしょう。
抱えている課題が重く、緊急性が高いほど、CV率も高いです。クライアントから共有されたキーワードだけでもある程度の記事の方向性を定めることができます。
クライアントへのインタビューも想定
クライアントが扱う商品や会社に関する記事を作成する場合、WebサイトやIR情報などを情報源としますが、よりユーザー目線での記事作成を試みる場合、クライアントへのインタビューが必要になるケースもあります。
扱う商品のターゲットやユーザー像など、クライアント側の要望も合わせてヒアリングします。
取材やインタビューのスキルは、SEO記事の独自性を生み出すためにも有効なスキルです。
いずれかの機会で習得しておくと仕事の幅が広がります。
構成の作り方
いざ構成を作成するとなると、どこから手をつけたら良いのかわからず、つい上位記事の構成の流れに手を加えた程度で仕上げてしまいがちです。
基本的に構成は読者のニーズを満たすためにファーストビューを意識して作成しましょう。
基本的な構成作成の考え方を紹介します。
構成の作り方
- SEO記事の場合
- コンテンツ拡充記事の場合
- 構成の順番は読者がもっとも知りたいことから
SEO記事の場合
該当のキーワードで検索して1位に表示される記事は、Googleが選んだより良い答えと考えられます。したがってSEO記事で上位を狙う場合、検索1位の記事を下敷きにして構成を考えなければいけません。
SEOに対応した構成作成の流れは次のとおりです。
- 検索1位の記事の構成をベースにして、2位〜10位までの記事構成を確認
- 2位以下の記事にあって1位の記事にない項目があれば構成に追加
- 統合できそうな項目があればまとめてスッキリさせる
- 関連ワードやサジェスト、共起源ワードを意識しつつ見出しの言い換えを検討
- 独自性を入れられないか検討する
- ユーザーがもっとも知りたいと思われる項目から順番に再構成する
この流れで構成を作成すると、SEOに対応しつつも独自性のある構成が完成します。
インタビューやアンケートでも独自性となりますので、できれば入れておきましょう。
コンテンツ拡充記事の場合
SEOによる検索流入を意識しない記事の場合、想定読者の設定とニーズなど検索背景から構成を考えます。
読者が知りたいと思う内容を見出しとしてピックアップし、ニーズが高い順番に並べていくイメージです。
SEO記事が他にある場合、内部リンク先の記事を意識して作成するパターンもあります。
いずれにしても、Webサイトや親ページに紐づく記事となるため、関連性をクライアントとよく相談して方向性を決めるようにしましょう。
構成の順番は読者がもっとも知りたいことから
ユーザーは疑問や課題を解消するためにWEB検索していることを考えると、答えをファーストビューに持ってくるのは当然とも言えます。
もっともニーズが高いと思われる内容を一番はじめに示しましょう。示した答えに納得してくれればユーザーは先に読み進めてくれます。
すでに知っていることなのに「⚪︎⚪︎とは?」と冒頭から解説されたら、ユーザーは答えを求めて別のサイトへ移動してしまうかもしれません。
冒頭で示した答えを受ける流れで、理由や詳細の説明などを補足しつつ、ニーズが高い順番に構成を仕上げていきましょう。
記事の書き方
構成が完成するとあとは記事を仕上げるのみです。
構成さえしっかりできていれば、テキスト作成はそれほど大変ではありません。
記事作成に必要なポイントを5つ紹介します。
記事作成に必要なポイント
- リード文を考える
- 情報集めと下書きは同時進行で
- PREP法で仕上げる
- 箇条書きや表作成も忘れずに
- まとめには行動を促す役割がある
基本的な記事の書き方と論理立て、構成の考え方はこの本がおすすめです。やや難しいですが理解できればかなり強いです。
リード文を考える
リード文は記事に入る前の導入部分です。記事に書いてある内容や、読むとわかることなどをリード文の中でまとめます。
リード文でユーザーの検索ニーズにピンポイントアプローチができれば記事本文に進んでもらえるため、リード文はよく考えなければいけません。
「この記事に書いていることは、もしかして自分のために書かれている?」という具合に感じてもらえたら、細部までしっかり読み込んでもらえます。
逆にユーザーの検索ニーズにアプローチできていない的外れないことが書いてあると読んでもらえないので気をつけましょう。
情報集めと下書きは同時進行で
いきなり本文から書き始めると手が止まりやすくなるため、まずは情報集めと下書きから始めましょう。
集めた情報と書く内容は、まず見出しごとに箇条書きにまとめます。参考のURLなども同じくまとめておきます。
箇条書きにした後、論理構成をまとめつつ文章に仕上げる流れです。
箇条書きの段階では細かいことは考えずに、書き連ねていきましょう。
PREP法で仕上げる
文章の書き出しは結論ありきが理想です。さらに言うと見出しに結論が書いてあるとより良いです。
構成作成をするときは、できるだけ見出しに結論を書くようにしましょう。
結論の後には、補足のための根拠や理由を続けます。結論ありきだと途中離脱されるのでは?と言う懸念を持つ人もいるかと思いますが、真っ当な結論であれば、ユーザーは先に読み進めてくれます。
気をつけていないとつい周りくどい文章になってしまうので、PREP法は日頃から意識しておきましょう。
箇条書きや表作成も忘れずに
「情報をカテゴリー分けできそうと感じたら一覧表」「情報が並列に並んでいると感じたら箇条書き」この2つは覚えておきましょう。
例文を以下に挙げてみました。
テーマパークの開園は9時、閉園は18時です。トイレは3箇所あります。入園料は1200円、子供は500円です。飲食物の持ち込みは禁止となっています。
並列に並んでいる情報を箇条書きにまとめると、次のようになります。
- テーマパークの営業時間は9時〜18時
- トイレは3箇所
- 入園料は大人1,200円子供600円
- 飲食物の持ち込みは禁止
一覧表にまとめる場合、頭の中で表をイメージして一旦仮に組み立てみましょう。情報が多い場合は一覧表でまとめるとより見やすくなります。
まとめには行動を促す役割がある
まとめは記事の要約の他にユーザーへ行動を促す役割があります。記事によってはCVボタンの設置場所として有効です。
まとめは案外、何を書いたら良いのか迷いがちです。かくいう私も、今だにまとめで手が止まります。
まとめにありがちな「ここまで〇〇について書いてきました」と言う文言を嫌うクライアントは多いので、最初からNGとして使わないようにしておきましょう。
必要に応じて記事の内容を箇条書きでまとめるなどして、内容を踏まえた上でユーザーへのネクストアクションを促す流れで締めくくります。
WEBライティングの記事作成で手が止まってしまう理由
ライティングを進めていると、完全に手が止まってしまい、何を書いたら良いのかわからなくなる時があります。
そんな時は記事の設計や書き方をチェックしてみましょう。
ライティングの手が止まってしまう理由を3つピックアップしてみました。
ライティングの手が止まってしまう理由
- 何を伝えたいのか曖昧になっている
- いきなり本文を書き始めている
- 伝えるべき相手のイメージができていない
何を伝えたいのか曖昧になっている
テーマは決めていたものの、書き進めるうちに脈絡のない文章になり、やがては独りよがりになるパターンです。
伝えることが曖昧になったまま書き進めていると、何について記事を書いているのかわからなくなり、いずれは手が止まってしまいます。
記事を作成するときは、一旦決めたテーマの詳細を確認しつつ進めるようにしましょう。
誰に何を伝えたいのか、結果としてどうなって欲しいのか?これを常に認識しておく必要があります。
いきなり本文を書き始めている
最初は箇条書きで情報を整理しつつ文章構成を考えた方が文章作成がスムーズに進みます。
いきなり文章を書いた方が早く記事が完成するケースも多々ありますが、頭の整理がうまくできずに手が止まってしまうことも多いです。
文章作成に慣れていない間は頭の中で文章が整理できないので、まずは箇条書きから慣れていきましょう。
集めた情報を頭の中で構成できるようになれば、箇条書きなしでも記事作成ができるようになります。
伝えるべき相手のイメージができていない
伝えるべきテーマに合わせて、ターゲットとなるユーザーを明確にイメージしておく必要があります。
伝える相手が決まっていないと、独り言になりかねません。
架空の人物を作り出して、その人物へ向けて記事を作成する、いわゆるペルソナ設定を用いる方法もありますが、記事作成においては細かな設定は不要と言う考え方もあります。
最低限、キーワードで検索した理由や背景までは設定しておきたいところです。ユーザーが持つ課題や知的好奇心へ向けて記事作成を進めると、途中でブレることはないでしょう。
最終的には、誰に何を伝えるのか、その結果どうなってほしいのかまで決めてしまいましょう。
まとめ 記事作成のすべては誰に何を書くか?に尽きる
SEO記事、コンテンツ拡充記事にかかわらず、記事作成の際には誰に何を伝えるのかを明確にしなければいけません。ターゲットユーザーやテーマ決めに役立つのはキーワードに付随するサジェストキーワードや関連する質問などです。
ユーザーの検索意図を十分に把握した上でブレのない記事を仕上げましょう。